1985年に新風営法によって決められた認定機種1号機のパチスロが登場してから、30年以上が経って、パチスロは様々な進化を遂げてきました。
しかしながら近年はパチンコも含め、パチンコ・スロットを打つ人が減少傾向にあります。
ピーク時で1000万人以上いたユーザーも、現在は800万人程度。
年々打つ人が減ってきている現状があります。
スロットに関しては特に、ユーザーが減ってきている理由として、新基準となる6号機に対し「つまらない」という印象を抱いているユーザーが多いという事があります。
ということで今回は、「なぜスロットがつまらなくなったのか?」についていつくかの視点で考えていこうと思います。
この記事の目次
スロットがつまらなくなった理由
パチンコ・スロット離れが叫ばれてずいぶん経ちますが、スロットがつまらなくなった理由は何なのでしょうか?
いくつかある理由を順番に解説していきます。
6号機になり、台の出玉性能が落ちた
長期間17,500ゲームでの出玉率が120%から115%に引き下げられたこと。
加えて一度に獲得できる出玉が2400枚までになったこと。
この2点が5号機の旧基準機から大きく変わった6号機の規制です。
これによりゴッドのような一撃1万枚出るような爆裂機が作れなくなり、機械割も119%から114%程度のAT・ART機しか作れないと言われています。
さらにこの基準は、純粋にボーナスで出玉を獲るノーマルAタイプにも影響し、最大でも108%くらいの機械割のAタイプ台しか作れないだろうと言われています。
2400枚規制を最大限に生かすゲーム性として登場した「Re:ゼロから始める異世界生活」やは、低設定だと勝ち目がないというデメリットにより、長期的は人気を誇るスロットにはならなそうです。
筆者も6号機は何度か触っていますが、「設定56以外はとても打てたもんじゃない」というのが正直な感想です。
満を持して登場した「SLOT 劇場版魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語」や「北斗の拳 天昇」についても、状況を打破するような名機にはならなそうです。
こうした出玉性能の低下は夢見るスロッターのやる気を失わせる結果になっています。
ホールの高設定が少なくなった
遊技人口が減っていることによる影響ですが、明らかに高設定の投入数・投入率が下がっていることは間違いないでしょう。
・お客さんが少なくなってきた ・店は利益が出ない ・高設定を投入してお客さんに還元できない ・勝てないのでお客さんは店に来ない |
このような悪循環になっているホールは数多く存在するでしょう。
全国的にメダルの交換が等価から非等価になったことで、設定状況に若干の改善が見られるホールもあります。
しかし依然として厳しい経営となっているホールが多いことは明らかです。
お店にしっかりと利益が残らないと、その分お客さんに還元することはできません。
どれだけ「6号機がつまらない機種ばかりだ」と嘆く人がいたとしても、設定6が期待できるのなら打ちに来るはずです。
結局は設定状況がお客さんのスロットに対するモチベーションを左右するのではないかと考えます。
お店とメーカーとの関係(バランス)が崩れてる
お店が高設定を使えなくなったのには他にも理由が考えられます。
それは、お店と遊技機メーカーとの関係、バランスが崩れてしまっていること。
アニメタイアップや遊技機自体の技術性の進歩により、遊技機の値段は高騰。
さらにはメーカーが次々と発表する新台に対し、それらの多く導入すると打撃を受けるのは店側。
大量に抱えた機械代金を回収のしわ寄せが来るのは結局エンドユーザーであるお客さんという悪循環を生んでいます。
広告規制により、告知できるタイミングは新台入れ替えだけになってしまっている点も踏まえると、新台を購入しなければならない状況は仕方ないとも言えます。
しかしながら昔と比べると高騰している遊技機の代金を負担する店としては辛いところです。
どうすればまたスロットが面白くなるか?
続いては、どうすればスロットがまた面白くなってくれるかについて考えていきます。
6号機に革命的な名機が登場する
4号機から5号機への転換期にも、「スロットは終わった」と言われ多くのユーザーが離れていきました。
しかしながら、厳しい5号機の低迷を吹き払う名機「パチスロ 交響詩篇エウレカセブン」の登場で再びスロット熱が上昇。
後の「バジリスク絆」や「アナザーゴッドハーデス」「SLOT 魔法少女まどか☆マギカ」といった5号機黄金時代を迎えるに至りました。
これらの名機と呼ばれるパチスロ台が6号機にも登場するかどうかは非常に重要な課題だと思います。
では、どんな台が良いのか?その疑問に答えは明確です。
それは「店にとっても客にとっても嬉しい機種」
ゲーム性が面白く、打っていて楽しい台。
さらに、店側にとっても打ってもらえて嬉しい台。
ゴッドや絆は、設定推測が難しい上にベースが低く、ある程度の投資が必要な台です。
投資金額が高い台は店側にとっては利益を出せる機種。
打っている客側としては、投資がかさんでも楽しんで打てる魅力ある機種。
この2つの条件を満たす台は、メイン機種として長続きする台だと言えます。
現在の6号機はベースが高く設定される傾向にあり、なおかつ低設定は全く戦えない機種が多いです。
「Re:ゼロ」や「北斗の拳 天昇」は一時期賑わいを見せましたが、長期的な高稼働にはなりにくそう。
先に述べた2つの条件を満たす台が登場すれば、厳しい6号機時代を乗り切ることができるでしょう。
ホールの設定状況が良くなる
つまるところ、スロットが面白くなるかどうかはお店にどれだけ高設定があるかに掛かってくると考えます。
いくらゴッドが一撃万枚出せるといっても、ずっと設定1を打ってれば確実に負けますし、打っていてもつまらなく感じてしまうでしょう。
6号機のAT機が、現状高設定が分かりやすくて低設定と分かるとすぐ打たれなくなるというデメリットはあります。
しかし、5号機時代に登場した「パチスロ 交響詩編エウレカセブン」や「バジリスク絆」のように、革命的な名機が登場する可能性は十分にあります。
そんな優秀な機種を活かすのは結局お店が高設定を使うか否かになるでしょう。
まとめ
今回は「なぜスロットがつまらなくなったのか?」について掘り下げてきました。
内容をまとめると以下の通り。
・スロットがつまらなくなったのは、機種の出玉性能の下落 ・店の経営状況の悪化に伴う高設定投入数の減少 ・過度な新台導入を代表とした店とメーカーとの力関係の崩れ ・スロットが面白くなるには第一に店に利益が出る事 ・それを可能とする革命的な6号機パチスロの登場 ・店とメーカーの力関係が正常化し、過度な新台導入がなくなること |
どこまでいっても、パチンコ・スロットはお店が儲かるから存在でき、来てくれるお客さんがいるからこそ成り立つ遊技。
あらゆる規制の荒波をかいくぐり、素晴らしく面白い機種を作り上げてくれるメーカーさんには脱帽ですが、少しでもその新台導入のペースが正常化して、お店に利益が出る好循環な営業ができればいいなぁと感じます。
高設定がたくさん投入されるようになれば、自然と口コミでお店は賑わっていくでしょう。スロットから離れていったお客さんも舞い戻ってきてくれると信じています。
そうなれば、スロットはおのずと面白いと言われるようになるのではないでしょうか?